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盲ろう者のパソコンについて
盲ろう者は
・文字を拡大する
・文字の色、背景の色を見やすく変える
・画面情報を音声で聞く
・画面情報を点字で読む
などの方法で、パソコンを使用することが可能になります。
画面情報を音声で聞いたり、点字で読んだりするソフト「画面読み上げソフト」、および画面情報を点字で読むための機器「点字ディスプレイ」は、日常生活用具で給付される場合があります。
詳しくはお住まいの市町村にお問い合わせください。
*** パソコン使用の訓練を受けられた方々からのメッセージ ***
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【T.Mさん】
私は弱視難聴の盲ろう者です。
私は2005年に「盲ろう者向けパソコン講習会」を受講して、
講師にビシッ! パシッ!と、しごかれました!(笑)
というのは、冗談ですけどね。
気長に根気よく やさしく 教えてくださいましたよ!
実は、パソコンを勧めていただいたのは2001年なんです。
私に「パソコンができるはずがない。しかもパソコンは高い!
ソフトも高いし!」と躊躇して4年 迷子になっていました。
そのころはまだ携帯のメールの文字も見えてたせいもあって、
パソコンに興味がなかったんですけどね。
その後、視力が低下してしまい、ようやくパソコンをやる気に
なったのです。
パソコンは 文字を大きくできる 白黒反転できるからです。
今ではパソコンを勧めてくださった方にとても感謝しているの
ですよ。
パソコンを扱いこなせるまでは大変ですが、慣れたら
パソコンにはすごいメリットが出てきます!
メールができるようになって、他の盲ろう者と出会うことも
できたんです。
そして、全盲や弱視の視覚障害者とも出会うことが
できたんですよ。
パソコンを持っていなかったころは、自分以外の盲ろう者や
視覚障害者の知り合いなんて全くいなかったんですよ。
今ではたくさんの人たちとメール交換しています。
パソコンは盲ろう者にとって素晴らしいコミュニケーション
手段の機器です!
現在私は、もうパソコンの文字も見にくくなっていて、
音声パソコンにしています。
パソコンを始めて3年が過ぎ、見えなくなった時
「ああ、もうパソコンライフは捨てないとダメなのかな?」と
覚悟を決めましたが、
「いやいや こんな楽しいものを捨てたら、私には何も
残らない!」と思い、
なんとか音声が聞こえないかと、音声に取り組みました。
そして、今もパソコンをこき使って楽しんでいます。
皆さんも頑張ってくださいね。
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【M.Hさん】
始めまして 全盲難聴のM.Hです。
音声でパソコンを使うようになって早5年ぐらい。
いまだにわからないことばかりで、
悪戦苦闘しながらパソコンに、
仲良くしてもらっています。(笑い)
1年ぐらい前、パソコンが壊れてしまいました。
復活するまで約半年!
修理や、データーの入れ換えるなど
ものすごっく大変でしたが、協力してくれる人がいて
大助かりでした。(にこっ)
それに!
全くパソコンのデーターについてわからなかったことが、
ほんの少しでもわかるようになったし!
パソコンのありがたさにも、
気がつくことが出来て、良かったかなと思っています。
それになりよりも良かったのが
点字でパソコンの画面を読めるようにしてもらったことです。
(バンザーイ)
そのおかげでわかりにくい名前や、
初めて聞く言葉にも、
間違いが、少なくなったと思います。
それによって文章としての意味も、
理解しやすくなりました。
近頃ではニュースはもちろん、
メーリングリストで
いろいろな情報を知ることが出来ますし。
健常者、視覚障害者、
聴覚障害者、市内の友達、
県外の友達、
誰とでも、どこにいてもメールができ、
楽しい日々を過ごしています。
いらいらすることも多いパソコンですが、
これからも大切に仲良く使っていこうと思います。
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平成21年度「コミュニケーション訓練個別訪問指導」(全国盲ろう者協会主催、鹿児島県視聴覚障害者情報センター協力)の受講者【E.Nさん】の訓練風景
訓練の様子の写真 1
E.Nさんがパソコンのキーボードと点字ディスプレイを操作している様子
横に指導員(全盲)がいる
訓練の様子の写真 2
E.Nさんと全盲の講師が、点字ディスプレイを使用してコミュニケーションを取っている様子
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